主演:岡田准一 監督;原田眞人

HELL DOGS IN THE HOUSE OF BAMBOO

2022年 秋

COMMENT

兼高昭吾 役

岡田准一

撮影中にこれは完成したらどうなるんだろうと、ずっとシビレてました。
どこにもあてはまらない、とんでもない作品になる事は間違いないと思います。
さすが原田監督!
この時代にこの映画がどう観られるのかそれが楽しみです。

Profile

1980年11月18日生まれ。大阪府出身。95年、V6のメンバーとしてCDデビュー。ドラマ・映画・ラジオ・バラエティなど多岐に渡って活躍。『陰日向に咲く』(08/平川雄一郎監督)、『SP 野望篇』・『SP 革命篇』(10・11/波多野貴文監督)、『図書館戦争』シリーズ(13・15/佐藤信介監督)などで主演を務め13年は『永遠の0』(山崎貴監督)に主演、興行収入87億円の大ヒットを記録した。14年には、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に主演。その他近年の作品に『海賊とよばれた男』(16/山崎貴監督)、『追憶』(17/降旗康男監督)、『関ヶ原』(17/原田眞人監督)、『散り椿』(18/木村大作監督)、『来る』(18/中島哲也監督)、『ザ・ファブル』シリーズ(19・21/江口カン監督)、『燃えよ剣』(21/原田眞人監督)など。

監督・脚本

原田眞人

初めて「潜入捜査官」の存在を知ったのは10才の頃です。30分ものTVシリーズ「タイトロープ」のニック・ストーンがその「綱渡りの男」でした。演じたのはマイク・コナーズ。声優は田口計。売りはベルトのうしろに隠し持った拳銃。なんてカッコいいんだろう、と夢中になりました。もっとも印象に残ったエピソードは、コートにショットガンを隠し持ったタフな殺し屋とニックの束の間の友情を描いた一編。獰猛ブルドッグ顔の殺し屋が、ニックが潜入捜査官とも知らず、彼を守って闘死する姿に大泣きした記憶があります。男の仁義に泣いた根源の映像が「タイトロープ」だったかもしれません。

もう少し大人になってから見た潜入捜査官映画がサム・フラーの「東京暗黒街・竹の家」。公開当時日本では国辱映画と言われたこともありますが、底流には男のラヴ・ストーリーの要素があって、仇役ロバート・ライアンの存在感とともに近年再評価されている1950年代フィルムノアールの代表作です。ちなみに、フラーは僕の映画の師匠のひとり。しかも、僕の作品をスクリーンで見て論評してくれたこともある男気の人です。

というわけで、映画監督になって以来、いつか必ず「タイトロープ」と「竹の家」を掛け合わせたような、そこにジャン・ピエール・メルヴィルが殴り込んで来たかのような、心底カッケー潜入捜査官映画を撮ってやるぞ、と心に誓っていたわけです。深町さんの「ヘルドッグス」には、そういった気迫が砂漠のネオン・エンパイアのように燦然と輝いていました。兼高と室岡、兼高と十朱、十朱と土岐&熊沢の関係にドキドキしました。「燃えよ剣」で剣技を存分に見せてくれた岡田准一さんに、野獣のごとき鉄拳極道潜入捜査官を演じてもらいたいと熱望し、コロナ禍で苦戦しつつも、ねばりにねばって完成することができました。男たちは美しく滅び、女たちは強く生き抜く、そういう闇の奥の隠し味も是非是非味わってもらいたい、と思っております。

Profile

1949年7月3日生まれ。静岡県出身。黒澤明、ハワード・ホークスといった巨匠を師と仰ぐ。79年、『さらば映画の友よ インディアンサマー』で監督デビュー。『KAMIKAZE TAXI』(95)は、フランス・ヴァレンシエンヌ冒険映画祭で准グランプリ及び監督賞を受賞。『金融腐蝕列島〔呪縛〕』(99)、『クライマーズ・ハイ』(08)、『わが母の記』(12)、『駆込み女と駆出し男』(15)、『日本のいちばん長い日』(15)など数多くの作品を手掛けている。17年に公開した『関ケ原』では第41回日本アカデミー賞優秀監督賞、優秀作品賞などを受賞。18年公開の『検察側の罪人』、21年公開の『燃えよ剣』の公開が記憶に新しい。『ラスト サムライ』(03/エドワード・ズウィック監督)では、俳優としてハリウッドデビューを果たしている。

原作:深町秋生「ヘルドッグス 地獄の犬たち」
(角川文庫/KADOKAWA刊)